公務員の危機#15根強い人気を誇る石原慎太郎元東京都知事の部下からの評価は果たして!? Photo:Koichi Kamoshida/gettyimages

県知事による部下へのパワハラが問題になっている今こそ、都道府県庁のトップには、部下を使いこなせる人格者が就いてほしいものだ。特集『公務員の危機』の#15では、ダイヤモンド編集部が独自に行った公務員・日銀アンケート(有効回答数:442人)の結果を基に作成した、尊敬できる知事ランキングを初公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

東京都庁45人の職員らが選ぶ最高の知事は!?
パワハラ報告が多かった知事も明らかに

 兵庫県の齋藤元彦知事によるパワハラなどが問題となり、都道府県知事の責任の重大さが改めて認識されている。人口減少や財政難といった課題が山積する中で、県庁の職員をいかに使いこなし、行政サービスを維持、改善するかが、知事の腕の見せどころといえる。

 ダイヤモンド編集部は、望ましい知事の人物像をあぶり出すため、独自に行った公務員・日銀アンケート(下図参照)で、「尊敬できる知事」を聞き、ランキングを作成した。

 すると、東京都知事経験者が5人、神奈川県知事経験者の2人が上位を争う、混戦模様の結果となった。青森、静岡、鳥取などの県知事も健闘した。大災害時に100日県庁に泊まり込み、自ら復旧・復興の陣頭指揮に当たった伝説の知事もランクインした。

 次ページでは、尊敬できる知事ランキングを大公開するとともに、人望を集める知事が部下から慕われる理由を明らかにしていく。